最近では看護師と同じようにリハビリ職も新人教育プログラムを取り入れている病院・施設が増えてきていると思います。
しかし、理学療法士の若年化・飽和化が進み、指導できる経験を積んだ指導者が少なくなっているのが現状です。
理学療法士・作業療法士の新人教育・後輩指導に関わってきた筆者がこれまでの経験で得た「指導で気をつけること5選」をご紹介いたします。
参考にしていただけると幸いです。
新人・後輩指導で気をつけること5選
- 期待しない
- 成長スピードは違う
- 比べない
- 感情的にならない
- 言うからには自分もできる
①期待しない
人に期待するほど無駄なことはありません。
なぜなら、期待をするのはこちらの勝手で、期待に応える義理は相手にはないからです。
それに大抵の場合は期待に応えてはもらえないのです。
最初から期待しなければ落胆することはありません。
しかし、期待せずにもしも相手の出来が良ければそれはプラスな評価につながるでしょう。
②成長スピードは違う
自分と同じように、または他の人と同じようなスピードで成長できるとは限りません。
人によって学習スピードは違うものです。
指導する相手の理解力・適応力を観察してから指導方法を考えると良いでしょう。
③比べない
病院によっては大量に新人を採用することもあるでしょう。特に回復期は。
その時、「この新人は出来るのに、この新人はダメだな・・・」ということがあります。
しかし、十人十色。患者様と同じでそれぞれ個性があり、それを比べることは出来ません。
優秀な人材は見つけるのではなく、育てるものです。
④感情的にならない
よく陥る落とし穴は感情的になることです。
特に「怒り」「落胆」です。
確かに怒りたくなりますよね。
しかし、感情的に怒りをぶつけてしまっては、大抵の場合「怒られた」という印象だけで内容が相手には伝わらず指導になりません。
なぜそうなったのか?改善点は何なのか?
結果ではなくプロセスを相手に考えさせ気付きを与えられるように導きましょう。
⑤言うからには自分もできる
指導する上で最も大切なのは指導したことを「自分もできる」ことです。
指導する側が出来ないことを新人や後輩に要求するのは間違いです。
よく見かけるのが自分は出来ていないのに後輩に厳しく要求する先輩です。
これは後輩にとってお手本にならないため、指導する力量がないと言えるでしょう。
指導する言葉に説得力をつけるためにも自分がお手本となるように心がけることが大切です。
まとめ
新人・後輩指導で気をつけること5選をご紹介しました。
他にもきっと気を付けることはたくさんあると思いますが、筆者のこれまでの経験では、いかに自分の感情をコントロールし後輩のお手本となれるかが大切であると考えています。
人を指導することはとても難しいことですが、自分自身の成長にもつながることですから積極的に行っていきたいですね。
この記事が皆様の指導の一助になれば幸いです!
それでは、また!Fin.📹


