理学療法士をやめとけと言われる理由は3つあります。
単位に追われる
賃金が安い
なぜ、そう言われるのか?
仕事内容ややりがい、平均年収も含めて解説します!
理学療法士はやめとけと言われる理由
- 身体的・精神的な負担が大きい
- 単位に追われる
- 賃金が安い
身体的・精神的な負担が大きい
理学療法士の仕事は患者さんを介助しながら運動したり、歩いたりすることが多く、重労働になりやすいです。
また、患者さんと関わる時間が長く、患者さんの悩みなどを聞いたり、メンタルフォローをすることもしばしば…。
患者さんが回復していけば喜ばしいですが、うまく回復しない人もいるためやりがいを感じられなくなる人もいます。
単位に追われる
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士は単位で仕事量が決まります。
看護師や医師と違い、患者さんに関わる時間で”売上”が決まるため、より多くの単位を取る必要があります。
私のいた病院では最低でも19単位/日(20分/単位)、目標21単位/日といったノルマが課せられていました。
そのため、毎日時間に追われ、ゆっくり患者さんに関わる時間が取れないこともありました。
賃金が安い
理学療法士をはじめリハビリ職は他の医療従事者に比べて賃金が安く、昇給も少ないのが特徴です。
一般企業に比べても平均年収は200万以上少ないとされています。
また、働く場所によって賃金の格差が大きいため、同じ仕事内容でも年収は大幅に変わることも。
理学療法士の仕事内容
- 評価や診断に基づいて治療計画を立てる
- 個々に合わせたリハビリテーションの実施
- 患者さんや家族に対してトレーニングや介助方法の指導を行う
- 医師、看護師、相談員などの他職種との連携の中核となる
- 書類業務(計画書、サマリー、自主トレ、家屋調査票など)
- 技術や知識を深めるための自己研鑽(勉強会や研修会)
1日8時間勤務の中で単位を取りながらもこれらの仕事内容をこなしていきます。
病院での一日の流れです。(目標21単位/日)
介助量の多い患者さんを受け持つことが多いと、1日中身体を酷使することも…。
運動という負荷を与えるため、いつ急変してもおかしくない状況と隣り合わせで気が張り詰めています。
また、回復期や老健などでは情報収集に時間をあまり要しませんが、急性期では情報収集が要になるため、時間外に情報収集することもしばしば。
職場によりますが、時間外にカンファレンスなどの業務があることが多く、スタッフとコミュニケーションをとれる時間も限られていました。
理学療法士のやりがい
- 患者さんの回復をサポートできる
- 意見を受け入れてもらえる
患者さんの回復をサポートできる
理学療法士は身体機能面の訓練を行うことが多いため、一つ一つの動作が出来るようになるようサポートします。
最初は出来なかった動作が出来るようになることは患者さんだけでなく、理学療法士にとっても喜びの瞬間です。
目標とする動作などが達成できるように日々細かな指導や介助を行うのは理学療法士にとって力の見せどころです。
意見を受け入れてもらえる
患者さんの日々の身体機能面の変化をより把握しているのはリハビリ職です。
そのため、医師や看護師、相談員などへ意見・助言することも多く、理学療法士はチーム医療において中核を担うことが多い職種です。
理学療法士の平均年収
年収ガイドによると理学療法士の平均年収は409万6400円、一般的なサラリーマンの平均年収は443万3000円です。
3~4年の養成期間を経て、国家資格を持っていても一般的なサラリーマンよりも収入が少ないのが現状です。
また、医療従事者の中でも理学療法などリハビリ職は年収が低いのです。
- 医師:1169万2300円
- 看護師:482万9100円
- 薬剤師:561万6500円
- 臨床検査技師:461万2200円
まとめ
理学療法士はやめとけと言われる理由は…
単位に追われる
賃金が安い
理学療法士はとてもやりがいのある仕事ですが、実際の労働環境は良いものではありません。
筆者は理学療法士になって10年以上になりますが、いつまで理学療法士を続けられるかなど不安は尽きません。
理学療法士になりたい方も今働いている方も労働環境を良くしたいなら自分で行動して(転職での年収アップなど)現状を変えていくしかありません。
このブログでは転職活動に関するコラムをたくさん掲載しています。
興味のある方は是非参考にしてみて下さいね。
それでは、また!Fin.📹