私は2023年1月にコロナウイルスに罹患、その後約3か月後に体調を崩して「うつ病」と診断されました。
今回は「うつ病」と診断され、傷病手当・失業手当を給付することになった私の経験をもとに、傷病手当・失業手当の給付方法についてまとめてみました。
手続きの方法や書類申請の仕方など、注意点も含めてご紹介します。
傷病手当について
傷病手当とは?
全国健康保険協会(協会けんぽ)に所属しいる人に給付される給付金のことで、国民健康保険の方は給付対象にはなりません。
仕事以外の理由によるけがや病気で働けない期間にもらえますが、最長1年6カ月(支給日から)です。
退職後も給付できますが、退職日までに継続して1年以上の被保険者期間が必要であることなど条件があります。
→ 傷病手当金についてよくあるご質問
傷病手当の期間が終了後も就職できない場合は、失業手当に移行します。
※失業手当については延長申請が必要になります。詳細は以下「失業手当延長手続き」を参照。
傷病手当の申請について
傷病手当の申請には全国健康保険協会のホームページからダウンロードできる「傷病手当金支給申請書」という書類を所属していた都道府県の全国健康保険協会へ提出します。
手書きまたは入力用の2種類あり、入力用では申請日以外を記入しておけばコピーするだけなので楽に申請できます。
1⃣ 1・2ページ目は自分で記載します。「記号・番号」は申請に必ず必要になるので、健康保険証を返還する前に控えておくか、コピーしておきましょう。
2ページ目の申請期間は申請する度に日付を更新する必要があります。日付は診断書と同じ日に!
(例:初回4/18~5/31、2回目6/1~6/30…)
2⃣ 3ページ目は職場に提出しましょう。職場によっては、1・2・4ページを含めて職場に送付すると代わりに全国健康保険協会へ申請してくれることがあります。
3⃣ 4ページ目は主治医に書いてもらう書類です。申請期間と同じ期間を記載してもらうようにしてください。
1~4ページを準備出来たら、所属している全国健康保険協会へ送付しましょう。
私の場合はオンラインでの受診だったため、4ページ目の書類は毎回PDFでデータをもらってコピーしていました。
余談ですが、心療内科はどこも「新規患者を取ってない」または「予約が取れない」ことがあります。
そのため、オンラインでの受診は待ち時間も少なく全てネット上で完結されるので楽でした。
自宅近くに心療内科がない方など、ぜひオンラインでの受診を検討してみて下さい。
私が利用したオンライン診療:iこころクリニック日本橋
傷病手当支給について
1日当たりの金額
→【支給開始日の以前12ヵ月間の各標準報酬月額を平均した額】÷30日×(2/3)
(支給開始日とは、一番最初に傷病手当金が支給された日のことです。)
※支給金額について詳しくはこちら
傷病手当金は、病気やけがで休んだ期間のうち、最初の3日を除き4日目から支給されます。
4月18日に発症・受傷し、その日を含めて4日以上休む場合、4月21日から傷病手当金が支給される。
傷病手当金の申請期間は4月18日~で記載しました。
私の場合は、2023年4月18日から休職し、4月28日に「うつ病」の診断を受けました。
傷病手当を申請したのが5月末、申請から給付される(振込)までは1週間程度でした。
失業手当について
失業手当とは?
失業手当は、失業中の方が生活を維持しながら次の仕事を探すために支給される給付金の一種です。
- 支給対象者
雇用保険に加入していた期間が一定期間以上ある方で、やむを得ない理由で失業した場合に対象となります。→ハローワークインターネットサービス 基本手当について - 受給条件
失業状態であり、積極的に就職活動を行っていることが必要です。 - 手続き方法
失業した後、ハローワークに失業の申告を行い、各種必要書類を提出します。その後、定期的な認定手続きを経て、給付金が支給されます。 - 給付額
給付額は、過去の賃金や雇用保険加入期間によって異なります。一般的には、過去の賃金の一定割合が支給されます。私の場合は過去の賃金の約63%が支給額でした。 - 受給期間
受給期間は雇用保険の期間によって異なります。
私の場合は「うつ病」の診断があり、300日という期間で緩和措置がされました。
失業手当延長手続き
受給期間は離職した日の翌日から1年間ですが、その期間に受給期間の延長手続きを行えば、最長で3年間受給期間が延長できます。
つまり、猶予が3年あるということです。
”4年間(1+3年)丸々受給できる”わけではなく、病気、けが、妊娠、出産、育児等の理由により働けない期間がある場合は受給期間が延長されるということです。
私の場合は、うつ病により就業困難な期間が1年以上あったため、失業手当の受給開始を延長しました。
延長申請には、離職票1・2、住所又は居所及び年齢を確認できるものが必要になります。
その際、「受給期間延長通知書」と「主治医の意見書」という書類がもらえます。
傷病手当が終了してから申請まで
傷病手当の期間が終了し、就業できる状態になれば主治医に「主治医の意見書」を書いてもらい、離職票1・2、住所又は居所及び年齢を確認できるものと一緒に「受給期間延長通知書」と「主治医の意見書」を持ってハローワークにて失業手当受給の手続きを行います。
主治医の意見書に記載する日付は、傷病手当の受給が終わった日以降で記載する必要があります。
通常では上記の期間で支給されますが、私の場合は「うつ病」であったために「300日」受給期間が設けられていました。
失業手当の支給開始について
ハローワークに失業手当を申請した日が受給資格決定日となり、7日間の待期期間と2ヶ月の給付制限が設けられます。
2ヶ月と1週間は給付がない状態です。
通常は月2回ハローワークでの就職活動を行った上で毎月失業手当の給付申請を行います。
私の場合は、失業手当申請までに1年以上経過していたため給付制限がなく、7日間の待期期間以降に失業手当が受給されます。
また、就職活動も月1回という緩和措置があります。
まとめ
今回は傷病手当・失業手当の受給についてご紹介しました。
私のようにうつ病になり、いつになったら働けるか分からないような状態の方へ私の経験が有用な情報であれば幸いです。
傷病手当と失業手当の期間を合わせると約2年4ヶ月は療養できます。
その期間でゆっくりと身体を休め、新たなスタートが切れることを願っています。
私も就活頑張ります!
それでは、また!Fin.📹