経験シリーズ②:回復期病棟での理学療法士の働き方とその役割

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今回は私が以前、総合病院の回復期病棟で働いていた時の働き方とその役割についてご紹介します。

回復期は病院全体が回復期病院である場合と、病棟の一部が回復期病棟である場合があります。

私が働いていたのは300床未満の総合病院で、50床の回復期病棟を有する病院でした。

回復期がどんなリハビリを行い、理学療法士がどんな役割を果たしているか経験をもとにご紹介します。

目次

回復期リハビリテーション病棟への入院は、対象疾患ごとに入院期間は決められています。

画像引用:回復期リハビリテーション病棟|回復期リハビリテーション.net (doctorsfile.jp)

回復期のリハビリを受けるには、治療・手術を受けた急性期病院から回復期リハビリ病院に診療情報提供書を送ってもらい、入院の可否が決定します。

私がいた病院では急性期病棟と回復期病棟の師長さんや医師が相談して入院を決定していました。

入院期間は最大180日、リハビリテーションは時間1日最大3時間(9単位)を行います。

回復期は特にチーム医療が必須となる病棟だと思います。

カンファレンスでは看護師やリハビリだけでなく、相談員や看護助手も参加し意見を話し合っていました。

簡単にリハビリ職が関係のある施設基準や加算をご紹介します。

回復期リハビリテーション病棟入院料に関し、入院当初と退院時の日常生活機能評価またはFIMが改善されているという条件があります。

回復期リハビリテーション病棟入院料1又は2を算定する場合、重症の患者(日常生活機能評価で10点以上又は機能的自立度評価法(FIM)得点で55点以下の患者をいう。以下この項において同じ。)が新規入院患者のうち4割以上である必要があります。

また、直近6か月間に当該病棟を退院した患者であって、入院時の判定で重症であったもののうち、3割以上の患者が退院時において入院時と比較して日常生活機能評価で4点以上又はFIM総得点で16点以上改善している必要があります。

休日リハビリテーション提供体制加算では、患者1人につき1日60点が加算されます。

理学療法士の働き方

回復期病棟では1日約9単位もの時間を1人の患者様に費やします。

私がいた病棟では様々なスタッフが関われるよう、脳血管障害以外の運動器や廃用症候群の患者様には2-3人のスタッフが1日の中で交代で介入することにしていました。

そのため、フォローシートを活用して目標や身体機能面の評価などを共有できるように工夫していました。

病棟の規模やスタッフ数にもよりますが、1日7-8名の患者様に介入していました。

私のいた病院では早朝リハビリという早番があり、起床後から着替えや整容・トイレ・歩行などの評価を行うこともありました。

理学療法士の役割

回復期病棟では看護師や看護助手もリハビリに協力的です。

私たち理学療法士は患者様が『出来ること』『するべきこと』を目標とともに看護師や看護助手に情報提供し、病棟でもADLの介助量軽減が図れるような関わり方をしてもらっていました。

私が働いていた病棟では食事時の歩行介助や見守りも看護師や看護助手の仕事となっていました。

また、回復期といっても入院料の関係上、亜急性期の患者様も入院しており、病院内で急性期担当者からの情報を病棟と共有しリスク管理することもありました。

回復期でも身体機能面で制限されていることもあり、急変するリスクは常にあったため、患者様の日々の変化を読み取る能力が必要でした。

回復期病棟では『回復期リハビリテーション病棟入院料や加算』の関係で理学療法士の働き方が変化します。

その都度、改定に合わせて対応していく必要がありますが、『在宅復帰』という目的は変わりません。

患者様の急な変化やADL向上に対応できるよう、さまざまな知識を身につけ、在宅復帰へ向け他職種と協力していくことが理学療法士として必要な努力であると思います。

それでは、また!Fin.📹

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この記事を書いた人

3回目の転職で年収40万以上アップ✨️
今までの転職経験や臨床経験で得た知識を発信。
PT11年目/急性期、回復期、介護分野経験済みです。
施設見学16回、面接8回の経験から云えること。
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