【一歩踏み込んだ知識!】褥瘡・嚥下のポジショニングと口腔ケア

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理学療法士として褥瘡や嚥下、ポジショニング、口腔ケアに関する知識は臨床でとても役立ちます。

なぜ役立つ知識なのか?

この記事で分かること
  • 就寝や食事はなくてはならない日常生活動作(ADL)
  • 就寝や食事が不十分だと、リハビリが負担になる。
  • ポジショニングは身体機能維持、褥瘡・誤嚥予防や食事のしやすさにもつながる!
  • リハビリの仕事=運動だけはない。

褥瘡や嚥下、ポジショニング、口腔ケアに関する知識が大事な理由を解説していきます。

目次

楽な姿勢で眠れないと睡眠の質は落ちますよね?

食べることが出来ないと栄養が取れなくなりますよね?

この二つは生きていく上で必要なもの。

”寝る”・”食べる”ことの質が落ちると、ADL・QOLが落ちます。

そして、リハビリを行う上でも土台となる「身体の機能を維持」も難しくなります。

私たち健常者でも眠れないと疲労が取れない、食べれないと身体が重たいなどの症状が出ますよね。

そんな状態で離床や運動を行うことが出来ますか??

私たちセラピストはこの土台にも目を向け、関わっていかなければなりません。

①生命維持

ベッド上でのポジショニングは特に呼吸や循環につながります。

例えば、肺炎の方だと頭側をギャッジアップすることで横隔膜が下がり、胸郭が広がり、呼吸がしやすくなりますね。

胸水が貯留している人も同様にギャッジアップした方が呼吸がしやすくなり、心臓への負担を軽減することが出来ます。

しかし、対象者の状態によってはギャッジアップをすることで血圧が下がり意識をなくしてしまうこともあるので要注意!

しっかり対象者の状態を把握したうえで、ポジショニングを選択していく必要がありますね。

②褥瘡予防

病院や施設、在宅でも介助量が多い患者様や利用者様は寝たきりになっていたりしますよね。

通常、私たち健常人は寝返りを打つことが出来ますが、自分でできない方は同じ姿勢を保ち続けることになります。

車いすでも同じです。

長時間同じ体勢でいると接触面に圧がかかり続け、皮膚への循環が滞り、脆弱となり褥瘡ができてしまいますよね。

褥瘡ができると感染症のリスクや、姿勢の選択肢が減り、褥瘡の部位には体重をかけることが出来なくなります。

例えば、かかとに褥瘡ができると立ち上がりにくくなり、介助量が増え、身体機能が落ちるといった悪循環になりかねません。

そういった事態を予防するために体位変換ポジショニングが重要になってきます。

⇒ポジショニングの理論やアセスメント、実践がこの1冊に。

③摂食嚥下

食べる時に姿勢がとても重要なのは言うまでもありません。

姿勢によっては自分で食べることが出来なくなり、飲み込みもしづらくなります。

そのせいで、ADLの低下や低栄養、誤嚥を起こしてしまうのです。

ベッド上や車いす上の姿勢が「食べやすい」姿勢かどうか?

ギャッジアップの高さは妥当か?ずり落ちていないか?車いすは体に合っているか?机の高さは?

ポジショニングと環境の両方を見て、「食べやすい」状態にしていく必要があります。

⇒摂食嚥下や介助方法だけでなく評価や診断方法も参考になります。

口腔内の環境を整える

「口腔ケア」は言語聴覚士や看護師が行うことが多いので、理学療法士や作業療法士が行う場面は少ないかと思います。

私も急性期病院に勤めるまでする機会がなく、それまで「口腔ケア」の重要性に気付いていませんでした。

想像してみて下さい。

唾液の分泌が減り口腔内が乾燥状態になっているとき、その状態で飲水や食事が取りやすいといえるでしょうか?

人の口の中には多くの細菌が生息していますが、特にプラーク(歯垢)には非常に多くの細菌が存在します。

通常、その細菌は唾液の自浄作用によって洗い流されます。

しかし、絶食中や要介護状態で口腔内の管理が不十分になると菌による免疫力の低下やその菌が増殖して病気を引き起こします。

口腔ケアを行うことで、口腔内の環境を改善・維持し、病気を予防することにつながります。

口腔ケアは呼吸状態に関係する

口腔内が乾燥することで、肺に入る空気が乾燥した状態になり、排痰もしづらくなります。

逆に口腔ケアを行うことで、口腔内が保湿され、肺に入る空気が加湿されるので痰が柔らかい状態になって排痰しやすくなります。

呼吸リハを実施する前に口腔内の状態がどうなっているかチェックしてみるといいでしょう!

⇒口腔ケアの方法や備品の情報も!

理学療法士の仕事は”動作を促す”・”運動する”ことだと思われがちですが、臨床では身体のこと以外にも様々な知識が必要になります。

褥瘡と嚥下、ポジショニングなどは意外と後回しになりやすい知識ですが、この知識は病院だけでなくどの分野でも活かせますし、あなたの臨床の基礎を変えるものになるでしょう。

ポイント
  • 就寝や食事はなくてはならない日常生活動作(ADL)
  • 就寝や食事が不十分だと、リハビリが負担になる。
  • ポジショニングは身体機能維持、褥瘡・誤嚥予防や食事のしやすさにもつながる!
  • リハビリの仕事=運動だけはない。

「なぜそうした方がいいのか?」理由も含めて患者様の家族や他のスタッフに説明できると、信頼を得ることが出来るでしょう!

それでは、また!Fin.📹

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この記事を書いた人

3回目の転職で年収40万以上アップ✨️
今までの転職経験や臨床経験で得た知識を発信。
PT11年目/急性期、回復期、介護分野経験済みです。
施設見学16回、面接8回の経験から云えること。
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